
「今度は、クリーム色の子がほしい」ってず~と思っていた。
さすがにパパは「だめ!」って

でも、ぜったいにあきらめない


いつもはどちらかといえば、飽きっぽいほうなのに・・・今回ばかりは粘る粘る(笑
「もうお名前決めたよ♪ ルイ

「ルイが来たらコプちゃんもうれしいよね~ コプちゃん」
徐々にパパを追い詰め、その気にさせて・・・一気にお迎えになだれ込む


それでも、敵もなかなかのもの。
最後は「女の武器」

「パパ、お願い


返事はなかったけど、「落ちる」のも時間の問題とみた。
ショップでみた「クリーム色のかわいい子」の写メを送って、「かわいいでしょ~ いいよね

パパ、あえなく「撃沈」


我が家の仲間入りを果たした、かわいいルイくん


コロコロしていて、それは「健康」そうだった。頭の「ペコ」が大きい以外は・・・
「頭のペコが大きいみたいですが、大丈夫ですか?」
「問題ない範囲ですよ」 少し不安がよぎったけど・・・手放すことなんて考えられなかった。
すくすく成長するはずだった・・・なかなか大きくならず、それどこらかやせっぽっちなルイ。
どこか変だ。いやな予感がしてすぐに掛り付けの病院へ。
血液検査の結果、「門脈シャントの疑いがあります。もしシャントなら手術しないと命も危ない」と言われた。
もう目の前が真っ暗。「でも、シャントの部分を縛れば大丈夫です。MRIの検査が必要なので、東大病院を紹介し
ますよ」
パパと大きな不安とちいさなルイを抱え、東大病院の門を潜った。
小さな体に麻酔が心配だったが、一緒に「モレラ」も見てもらうことになった。
結果、シャントの疑いは晴れた。
でも、先生の顔は曇っていた。「残念ですが、水頭症です。それも軽いものではありません」
もしかして・・と常に心配していた、「水頭症」という病気がついに「現実」となってつきつけられた。
ちいさなルイにあまりに過酷な運命、ルイは何にも悪くないのに・・自分の運命も知らずに無邪気に甘えるルイ
でも泣いていたって何にも変わらない。
わたしがしっかりしなければ
ルイを守り、いっしょにがんばるのはわたしたち家族なのだから。
悲観にくれるのはもう終わり


しばらくは心配していた「発作」もなく もしかして間違いなんじゃない?って言うほど元気だった。
でも、すこしづつ「水頭症」による「症状」が現れはじめ、今は、目が見えず目が見えないせいか行動も他の子と
は全然違ってきた。
家族以外の人が見たら、きっとルイは「おかしな子、変な子、かわいそうな子」に映るのだろう。
でも、「一所懸命生きている

長くは生きられないかも・・・と言われていたルイ
6月で7歳になった

ハッピーバースデイ


きみの命の炎はまぶしいほど輝いているよ

ちいさなルイに「生きる」ということを教えられた。